金:衆院選挙結果で上下に荒い展開へ|金小売価格(月足)・NY金・ステーブルコイン買い|【Monthly Report】月間展望(2月) | 【公式】日産証券の金投資コラム

金:衆院選挙結果で上下に荒い展開へ|金小売価格(月足)・NY金・ステーブルコイン買い|【Monthly Report】月間展望(2月)

NSインベストメント 菊川弘之
2026年2月2日

~2月1日~2月28日 ~

衆院選挙結果で上下に荒い展開へ

2月騰落率(ドル円)

【今月見通し・戦略】

ドル円は、日米当局が連携して為替介入の準備段階にあたる「レートチェック」に動いたと伝わり、急落した。日本の単独介入ではなく、日米協調介入の可能性が出てきたことが警戒され、27日には152円台まで急落。片山さつき財務相は27日、米国と緊密に連携しながら「必要に応じて適切な措置をとる」などと話した。


トランプ米大統領は27日、ドル安の進行を懸念しているか問われ「していない」と記者団に対して答えたと米ブルームバーグ通信が伝えた。


ドルはユーロや英ポンドなどに対しても売り圧力を強めており、ドルの総合的な強さを示すドル指数は一時95台と22年2月以来の水準に低下。


短期的に急激な円高ドル安が進んだ中、ベッセント財務長官が28日、円相場を支えるための為替介入は「絶対にしていない」、「米国は常に強いドルを志向している」と語り、日米が連携して為替介入するとの観測が後退した。更に、トランプ米大統領が30日、次期FRB議長にケビン・ウォーシュ氏を指名した。他の候補者ほど金融緩和に積極的でないとみられており、利下げ観測が後退したことから円売り・ドル買いが進んだ。


消費税減税というテーマ(円売り要因)もあり、衆院選の結果次第で上下に荒い展開も想定される。事前予想通り、与党の勝利となると、どの円の戻りを試す流れへ。その後、介入効果を試す動きへ。悪い円安になるか否かも試される流れとなりそうだ。



~ドル円(乖離率)・ドル円(月足)・ドル円(日足)~


【ドル円(乖離率)】

ドル円(日足)200日移動平均線乖離率


【ドル円(月足)】

ドル円相場の推移


【ドル円(日足)200日度移動平均線】

ドル円(日足)200日移動平均線



押し目買い再開

2月騰落率(NY金)

【今月見通し・戦略】

人類滅亡までの残り時間をカウントダウンする「終末時計」が過去最短の「残り85秒」に更新された。2026年は「国際的な相互理解が崩壊しつつある」などとして2025年から4秒針が進み「残り85秒」で過去最短となった。


米覇権・ドル基軸通貨体制の揺らぎと言う大きな金買いのテーマに加えて、米利下げ期待の高まりや、米政権の関税政策やFRB独立性への懸念、米政府機関の一部閉鎖、世界各地での地政学リスクなど複合的な要因が重なり、金への資金流入が続き史上最高値を更新したが、テクニカル的な過熱感も高まり、前週末には、NY金は急落。連日で過去最高値を更新した後で、月末要因に加え、比較的タカ派のウォーシュ氏が次期FRB議長に指名され、利下げ観測が薄れたことから利益確定売りが膨らんだ。2025年10月28日安値~2026年1月29日高値までの上昇に対する半値押し達成。61.8%押しは4599.9ドル。心理的節目4500ドルが下値支持。価格帯別出来高の厚い5300ドル水準が上値抵抗に変化。


月間騰落傾向を振り返ると、年間で最も強い傾向のある1月の値動きは、今年もアノマリー通りだが、2月は反動安が確認される。


チャート上は、52週移動平均線との乖離率は、2025年10月時点を上回っており、いつ大きめの調整が入ってもおかしくない状況下、脳天杭打ちとなっており、CME証拠金の引き上げなどをきっかけに、短期調整が予想される。


ただし、金を取り巻く強気な環境に変化はなく、今回の大きな調整安は、結局は春高に向けた買い場を提供することになるだろう。


中間選挙へ向けて、株とのダブルバブルは終わらない。



~NY金(週足)・NY金(日足)・終末時計~


【NY金(週足)】乖離率

NY金(週足)52週移動平均線乖離率


【NY金(12月限)200日移動平均線】

NY金(4月限)MAC(Moving Average Channel)


【終末時計】

世界の終末時計の針とNY金



2月注目スケジュール:
FOMC・日銀金融政策決定会合・ダボス会議

2月注目スケジュール


・衆院選投開票

 自民過半数なら財政悪化懸念再燃で円売り・債券下落の可能性


・片山財務相が金融イベント出席


・日米主要企業決算


・米雇用統計


・英中銀スーパーサーズデー


・新STARAT失効


・米・ロ・ウクライナ会談


・米・イラン核開発協議

この記事の監修者

菊川弘之

東証スタンダード市場上場 日産証券グループ株式会社グループ会社

日産証券インベストメント株式会社

取締役 菊川 弘之

NY大学留学。その間GelberGroup社、FutureTruth社などでトレーニーを経験。
帰国後、商品投資顧問会社でのディーリング部長を経て日産証券主席アナリストに。
2023年4月NSトレーディング代表取締社長に就任。日経CNBC、ストックボイスTV、ラジオ日経はじめ多数のメディアに出演の他、日経新聞にマーケットコメント、時事通信、Yahooファイナンスなどに連載、寄稿中。近年では、中国、台湾、シンガポールなど現地取引所主催・共催セミナーの招待講師も務める。また、自身のブログ『菊川弘之の月月火水木金金』でも日々のマーケット情報を配合中。

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