ウクライナ戦争の山場は、今年2回
2023年1月12日
~春先と年末に、再度危機感高まる~
【インフレは一服】
原油在庫積み増しに加え、欧州暖冬傾向でエネルギー不足の回避や、中国経済の正常化への期待感から、ユーロ圏景気が大幅に悪化するとの懸念が後退している。ロシアのウクライナ侵攻で懸念された石油・穀物供給ショックは、現実のものとならず、原油も小麦相場も、ロシアによるウクライナ侵攻前の水準にまで、2022年高値から反落している。今週の注目材料の12日の米CPIも事前予想は前年比+6.6%、コアの前年比+5.7%と、ともに11月から伸びが鈍化見込みだ。次回FOMCでの0.25% 利上げ見通しが強まる流れとなっている。
パスワードはこちらからお申込みください。
この記事の監修者
東証スタンダード市場上場 日産証券グループ株式会社グループ会社
取締役 菊川 弘之
帰国後、商品投資顧問会社でのディーリング部長を経て日産証券主席アナリストに。
2023年4月NSトレーディング代表取締社長に就任。日経CNBC、ストックボイスTV、ラジオ日経はじめ多数のメディアに出演の他、日経新聞にマーケットコメント、時事通信、Yahooファイナンスなどに連載、寄稿中。近年では、中国、台湾、シンガポールなど現地取引所主催・共催セミナーの招待講師も務める。また、自身のブログ『菊川弘之の月月火水木金金』でも日々のマーケット情報を配合中。