「金融売り」VS「実需・中央銀行買い」 | 【公式】日産証券の金投資コラム

「金融売り」VS「実需・中央銀行買い」

調査課 菊川弘之
2022年11月25日

~金融売りを実需買いが吸収~

【中銀の買いが下値を支える】

中央銀行・公的機関による金購入売却推移

2022年SPDRゴールドシェア保有高の推移


金ETFの年初ピークからの資金流出(世界合計:約350トン、スパイダーゴールド約200トン)が金の下げ要因として意識する方もいるが、WGC四半期報告によると、2022年7~9月期に各国の中央銀行が購入した金の量は399トンと、過去最高。中銀による金購入量は1~9月の累計で673トンに達し、第3四半期の段階で、1967年以降の年間購入量を上回る規模となっている。中央銀行の買いは、短期で売買するものではなく、一旦、買った金はかなりの長期間、市場に出回ることはない。

この記事を見るにはパスワードが必要です。

 

パスワードはこちらからお申込みください。

申し込み

この記事の監修者

菊川弘之

東証スタンダード市場上場 日産証券グループ株式会社グループ会社

日産証券インベストメント株式会社

取締役 菊川 弘之

NY大学留学。その間GelberGroup社、FutureTruth社などでトレーニーを経験。
帰国後、商品投資顧問会社でのディーリング部長を経て日産証券主席アナリストに。
2023年4月NSトレーディング代表取締社長に就任。日経CNBC、ストックボイスTV、ラジオ日経はじめ多数のメディアに出演の他、日経新聞にマーケットコメント、時事通信、Yahooファイナンスなどに連載、寄稿中。近年では、中国、台湾、シンガポールなど現地取引所主催・共催セミナーの招待講師も務める。また、自身のブログ『菊川弘之の月月火水木金金』でも日々のマーケット情報を配合中。

この記事を読んだ方にお勧めの記事

  • 日中、戦略的互恵関係を推進

    アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議での集合写真欠席や、石破首相・トランプ会談の設定が出来なかったなど、北米・中米外務官僚の実力不足・落ち度が指摘されているが、APEC首脳会議における、メディアで注目されていない大きな成果が、日中首脳会談…

  • キャリートレードの巻き戻し一巡か?

    7月の日銀金融政策決定会合では、国債買い入れ減額だけでなく、政策金利を「0~0.1%程度」から「0.25%程度」に引き上げ、植田日銀総裁は記者会見で「一段の政策金利の調整はあり得る」と追加利上げを否定しなかった。

  • ネックライン140円の攻防戦

    ドル円は、米英の貿易協定の合意に続き、米国と中国が5月12日、相互に発動した関税を引き下げることで合意したことから148円台まで続伸したが、ムーディーズ・レーティングスが16日、米国債の長期信用格付けを引き下げたことで、戻りを売られた。

他ジャンルの最新はこちら

  • 金投資の基礎知識

    アメリカでは州レベルで金や銀を、決済通貨としての使用や州の資産として保管する動き広がる

  • 定期レポート

    ECBフォーラム ラガルド総裁のほか植田日銀総裁やパウエルFRB議長が出席する・米雇用統計 パウエル議長「インフレ低下し労働市場悪化なら利下げ前倒しの可能性も」

  • 動画

    今後の中東情勢からみる原油・金価格の動向について


当サイトのコンテンツは情報提供を目的としており、当社取り扱い商品に関わる売買を勧誘するものではありません。内容は正確性、 完全性に万全を期してはおりますが、これを保証するものではありません。また、当資料により生じた、いかなる損失・ 損害についても当社は責任を負いません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。 当資料の一切の権利は日産証券株式会社に帰属しており、無断での複製、転送、転載を禁じます。

取引にあたっては、必ず日産証券ホームページに記載の重要事項リスク説明等をよくご確認ください。
重要な注意事項についてはこちら