金:テクニカル的に売られた安値は買い場|【Weekly Report】週間予定 | 【公式】日産証券の金投資コラム

金:テクニカル的に売られた安値は買い場|【Weekly Report】週間予定

NSインベストメント 菊川弘之
2026年10月26日

週間展望(10/26~10/31)

週間予定:日本消費者物価指数、中国GDP、中国金融年次会議

【週間スケジュール(10月26日~10月31日)】

・FOMC

 タカ派据え置き見通し、原油再上昇で市場は12月利上げを見込む


・日銀金融政策決定会合

 利上げ見送りへ、城内氏「デフレに戻らないよう慎重に判断」


・米GDP速報値

 好調なAI投資と堅調な個人消費により成長加速した可能性


・米PCE価格指数

 伸び加速へ、輸送サービスにおける燃料コスト増が寄与


・豪CPI

 自動車燃料急騰受け伸び加速、副総裁はインフレに強い不快感示す

・ヒーリー英財務相就任後初の予算案、NZタカ派利上げ、ECB据え置きへ


・イスラエル総選挙、連立与党・野党とも単独過半数(61議席)に届かない見通し


・FRBブラックアウト期間(金融政策に関する発言自粛)(~29日)



前週トピックス:フランス国債、格下げ回避

【ムーディーズ格付け】

フランスの長期国債格付けは低下傾向

米大手格付け3社の格付け換算

フランス国際の格付け推移

米格付け会社ムーディーズ・レーティングスは23日、市場予想に反してフランスの長期国債格付けを、ダブルAマイナス相当の「Aa3」に維持した。


内政混乱により財政再建が難航するリスクが高まっているとして「ネガティブ」の見通しは据え置いた。少数与党の現状を踏まえ「政治的分断で立法機関の機能を損ない続けるリスクが高まっている」と指摘。フランスの公的債務残高は6月末時点で国内総生産(GDP)比119%と1946年以降で最も高い。26年の財政赤字見通しのGDP比は5.4%でイタリアやスペインを上回る。


米大手格付け3社の内、フィッチ・レーティングスは2025年9月にダブルAマイナスからシングルAプラスに引き下げ、S&Pグローバル・レーティングも翌月に追随した。



ドル円:155―160円のレンジ相場放れ待ち

【今週見通し・戦略】

ドル円(日足)200日移動平均線

ドル円(日足)と米10年債利回り)

ユーロドル(日足)MAC(Moving Average Channel)

ドル円は、200日移動平均線(52週移動平均線)を中心とした狭いレンジを22日に下に放れた。22日米国株式市場の引け後に決算発表をした米半導体製造装置大手ラムリサーチなど半導体関連株が下落した。日経平均は人工知能(AI)・半導体株主導で1700円超の下げとなった。韓国や台湾の株式市場も大きく下落したこともあり、リスク回避の円買いが進んで、ドル円は一時156円台後半までドル安円高が進んだ。米株式市場で人工知能(AI)関連銘柄に売りが広がり、米長期金利低下。

米長期金利低下

米10年債利回りが9月下旬以来、約1カ月ぶりの水準に低下した。AI投資に巨額の資金が必要になるとの見方や、AIの収益性へ懸念が改めて強まるなど、人工知能(AI)投資の持続性を巡る不透明感から関連銘柄の値動きが不安定になっている中、27~28日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。11月3日には米中間選挙が控える。


FOMCと日銀の金融政策決定会合では、ともに政策金利が据え置かれるとの見方が市場コンセンサス。市場の関心は12月の次回会合以降の利上げ動向に移っている。9月の米消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)は市場予想を上回る結果となった。市場では12月のFOMCでの0.25%の利上げが濃厚との見方が広がっている。


ドル円は、155―160円のレンジ相場放れ待ち。N=156.18円、V=153.6円、E=153.5円。155円を明確に割り込むと、テクニカル的な売りが高まりやすいチャート形状。



金:テクニカル的に売られた安値は買い場<

【今週見通し・戦略】

NY金(12月限)MAC(Moving Average Channel)

中間選挙年のNY金の月間騰落率(1982/1~2026/9)

NY金(12月限)は、原油高や人工知能(AI)投資に対する懸念を受けて一段安となった。中東情勢の緊迫を背景にエネルギー供給不安が高まり、インフレ懸念が再燃するとともに米長期金利が上昇。金相場は一時4000ドルの大台を割り込んだ。


ハイテク株の急落が、マージンコール(追い証)の引き金となり、マージンコールの確保のために金や銀の資産を売却する動きも出た模様。

左右相似形

8月高値を起点とした左右相似形を形成中のNY金相場は、10月下旬にかけてのトレンド変化が起こりやすい時間帯で支持線を割り込んできた。安値圏では中国を始めとするバーゲンハンティングが予想され、過去の中間選挙年の金相場のパターン通り、10月安~年末高パターンを辿るのではないか?ドルの基軸通貨体制・米覇権の揺らぎと言う大きな金の買いテーマに変化はない。金相場の下落に伴い、インドの祭典シーズンに向け、同国内での購入が増大している。


10月24日~11月13日まで水星の逆行期間も始まる。直近の水星逆行期間におけるテクニカル的な下げに伴う金の安値はダマシとなり、中長期的な買い場を提供するパターンを繰り返している。


国内政治情勢の混乱を受けて格下げが予想されていたが、注目のムーディーズ・レーティングスは23日、フランスの長期国債格付けを発表し、ダブルAマイナス相当の「Aa3」の格付けを維持した。内政混乱により財政再建が難航するリスクが高まっているとして「ネガティブ」の見通しを据え置いた。10月末には、FOMC・日銀金融政策決定会合が控える。現段階では両者とも据え置き予想が市場コンセンサス。ここでサプライズがなければ、市場の関心は11月3日の米国中間選挙へ移行する。



【海外投資家動向(225)】

海外投資家動向と日経平均株価(週次)



【CME FED WATCH】

Fedウォッチが示すFOMCでの政策金利見通し



金ETF

金ETF買い残高(SPDR GOLD SHARES)

この記事の監修者

菊川弘之

東証スタンダード市場上場 日産証券グループ株式会社グループ会社

日産証券インベストメント株式会社

取締役 菊川 弘之

NY大学留学。その間GelberGroup社、FutureTruth社などでトレーニーを経験。
帰国後、商品投資顧問会社でのディーリング部長を経て日産証券主席アナリストに。
2023年4月NSトレーディング代表取締社長に就任。日経CNBC、ストックボイスTV、ラジオ日経はじめ多数のメディアに出演の他、日経新聞にマーケットコメント、時事通信、Yahooファイナンスなどに連載、寄稿中。近年では、中国、台湾、シンガポールなど現地取引所主催・共催セミナーの招待講師も務める。また、自身のブログ『菊川弘之の月月火水木金金』でも日々のマーケット情報を配合中。

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