金:10月安~年末高パターンを辿る|【Weekly Report】週間予定
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2026年10月19日
週間展望(10/19~10/23)
このページで知れること(目次)
週間予定:日本消費者物価指数、中国GDP、中国金融年次会議
前週トピックス:国際通貨基金(IMF)世界経済見通し
ドル円:米金利上昇は一服・ドル円はレンジ放れ待ち
金:10月安~年末高パターンを辿る
【海外投資家動向(225)】
【CME FED WATCH】
金ETF
週間予定:日本消費者物価指数、中国GDP、中国金融年次会議

・日本消費者物価指数
9カ月ぶり2%回帰見通し、AIや大型連休が押し上げ
・英消費者物価指数
燃料価格急上昇、英中銀11月利上げほぼ織り込み済み
・NZ消費者物価指数
2期連続4%乗せ見通し、中銀目標範囲を大きく上回る
・中国GDP
好調なAI輸出と政府の支援策により、目標下限4.5%に上昇予想
・中国金融40人論壇(CF40)会議(上海、22日まで)
・中国金融年次会議(北京、22日まで)
・訪日外客数(9月)
・FRBブラックアウト入りで当局者発言なし、米財務長官は投資会議出席へ
前週トピックス:国際通貨基金(IMF)世界経済見通し
【IMF報告】


国際通貨基金(IMF)の世界経済見通しで、日本の名目国内総生産(GDP)が、2027年にインドと英国の両方に抜かれて世界6位となる見込みとなった。7月の前回見通し時点では、英国が日本を抜く時期は29年としていたが、前倒しとなりそうだ。
IMFの推計によると、日本の名目GDPは26年時点で4兆3419億ドル、27年時点で4兆4676億ドルとなる。インドは26年時点では4兆602億ドルと日本と英国に続く6位だが、27年には4兆5211億ドルとなり、米国、中国、ドイツに次ぐ4位となる見通し。英国も26年時点の4兆2684億ドルから27年時点で4兆4889億ドルとなり、日本を抜く予想となった。
IMFは26年の世界全体の経済成長率については3.1%と予想し、7月時点の予想から0.1ポイント上方修正した。人工知能(AI)関連の需要拡大がエネルギー価格の高騰による悪影響を相殺していると分析。日本は26年が0.1ポイント上方修正され、0.7%となった。
ドル円:米金利上昇は一服・ドル円はレンジ放れ待ち
【今週見通し・戦略】



ドル円は、200日移動平均線(52週移動平均線)を中心とした狭いレンジ相場継続。ドル買いが先行したが、週末にかけてはドル売りに転じた。原油高と米インフレ指標への警戒が一貫して相場を支配し、ドルは上昇と調整を繰り返しながら推移した。
9月の米CPIは前年同月比3.7%上昇と、市場予想(3.6%上昇)を上回った。中東情勢を受けたエネルギー高が影響した。エネルギーと食品を除くコア指数も同2.6%上昇と、予想(2.5%上昇)より高かった。
インフレ懸念を改めて意識させたことから、CPI発表直後は10月の米利上げ観測が浮上。米長期金利が朝方に一時前日比0.11%高い5.32%まで上昇。米金利の上昇でドルは主要通貨に対して買いが先行し、総合的な強さを示すドル指数は2025年4月以来の高水準を付けたが、次第に円買い・ドル売りが優勢となった。
人工知能(AI)投資を巡る不透明感などから14日の米株相場が下落し、相対的に安全な資産とされる債券に買いが入り、米長期金利は下落、日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが入った。
9月CPIにも注目
7月高値を起点とした下降トレンド継続。200日移動平均線の攻防戦。23日に9月の全国消費者物価指数(CPI)。先行指標である9月の東京都区部CPIは市場予想を上回り、全国CPIも上振れが意識される。物価上昇圧力の根強さが確認されれば、日銀の政策金利の到達点が切り上がるとの観測を通じて長期金利にも上昇圧力がかかる可能性も。
金:10月安~年末高パターンを辿る
【今週見通し・戦略】


米金利上昇は一服する中、NY金が売られたのは、金と相関の強いユーロが売られたため。フランス債務問題などからユーロが支持線を割り込んだことを嫌気した。目先は10月23日のムーディーズ格付け発表が山場。
短期的には、ユーロ安が金の上値を抑える可能性はあるものの、中長期的にはユーロの不安定化・世界的な債務問題は、「通貨の顔」や「安全資産」としての金の価値を高めるもので、押し目を買う戦略は有効となろう。
中国人民銀行が発表した9月のゴールド買いは23トンとなり、2023年9月以来最大の数字。現在中国は世界5位のゴールド保有量だが、このペースでいくと今年中にフランスの2437トン、イタリアの2452トンを超えて米国そしてドイツに次ぐ第3位になる可能性も浮上してきた。
10月12日には、ロシア最大手のズベルバンクが中央銀行から暗号資産交換業務の認可を得た。12月1日からサービス開始だが、着実に米ドル離れは進んでおり、金にとっては下値支持要因だ。
左右相似形
現在、8月高値を起点とした左右相似形を形成中のNY金相場だが、10月下旬にかけて、テクニカル分析からはトレンド変化が起こりやすい時間帯を迎える。10月下旬にかけては、ムーディーズの仏格下げの有無、FOMC、日銀金融政策決定会合などのイベントが控えており、底打ち反転・もしくは一時的な下げ加速が予想される。いずれの場合も、安値圏では中国を始めとするバーゲンハンティングが予想され、過去の中間選挙年の金相場のパターン通り、10月安~年末高パターンを辿るのではないか?ドルの基軸通貨体制・米覇権の揺らぎという大きな金の買いテーマに変化はない。
【海外投資家動向(225)】

【CME FED WATCH】

金ETF

この記事の監修者
東証スタンダード市場上場 日産証券グループ株式会社グループ会社
取締役 菊川 弘之
帰国後、商品投資顧問会社でのディーリング部長を経て日産証券主席アナリストに。
2023年4月NSトレーディング代表取締社長に就任。日経CNBC、ストックボイスTV、ラジオ日経はじめ多数のメディアに出演の他、日経新聞にマーケットコメント、時事通信、Yahooファイナンスなどに連載、寄稿中。近年では、中国、台湾、シンガポールなど現地取引所主催・共催セミナーの招待講師も務める。また、自身のブログ『菊川弘之の月月火水木金金』でも日々のマーケット情報を配合中。

