金:ソーサーボトム上放れ後の「初押し買うべし」|【Weekly Report】週間予定
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2026年9月28日
週間展望(9/28~10/4)
このページで知れること(目次)
週間予定:米雇用統計・PCE価格
前週トピックス:米中首脳会談「8つの合意」
ドル円:ネックライン(155円)の攻防が焦点
金:ソーサーボトム上放れ後の「初押し買うべし」
【海外投資家動向(225)】
【CME FED WATCH】
金ETF
週間予定:米FOMC・日銀金融政策決定会合

・豪中銀政策金利
利上げほぼ織り込み済み、原油高受けタカ派加速見通し
・豪消費者物価
前年比4%突破か、自動車燃料費20%超高がインフレ押し上げ
・日銀主な意見
2名が据え置き主張で海外勢は「ハト派利上げ」と位置づけ
・東京消費者物価
伸び加速へ、水道基本料無償化など政府政策のズレが影響
・米雇用統計とPCE価格
強い内容ならFRBタカ加速で連続利上げの可能性も
前週トピックス:米中首脳会談「8つの合意」
【米中首脳会談】
習近平国家主席が訪米(9月23~25日)
①米中関係「尊重・公平・対等」を基礎とする
建設的な戦略的安定関係を構築
②APEC・G20
双方が相手国主催の国際会議を支持→ 両首脳も相互訪問の意向
③イラン・国際水路
イランの「核兵器を開発しない」約束を確認
国際水路への通行料徴収を認めない
④第二次世界大戦
米中は「第二次大戦の同盟国」だった歴史を再確認
⑤貿易・関税
米中経済・貿易協議を継続
→ 貿易理事会などの協議メカニズムを推進
→ 「300億ドル」に関する相互関税引き下げ措置
⑥麻薬対策
新規精神作用物質・前駆体化学物質を共同摘発→ 両国で数十人を逮捕
⑦AI
「米中AI対話」を設置
→ AIリスク・恩恵を協議
→ AIインシデント時の連絡チャンネルを設置
⑧パンダ外交
中国からアトランタ動物園へジャイアントパンダ1組を貸与
+ 安全保障
米中両軍が危機管理・偶発的衝突回避のためのMOU締結へ
在中国米軍行方不明者の遺骨・遺骸捜索でも協力継続。
3つのポイント:「対立の解消」ではなく「対立を管理する仕組みづくり」
■経済:関税・貿易協議を継続 ■安全保障:軍同士の危機管理を強化
■新領域:AIを米中間の正式な対話テーマに
ドル円:ネックライン(155円)の攻防が焦点
【今週見通し・戦略】



ドル円は、米雇用統計が労働市場の堅調さを示す内容だったことで、米利上げ観測が高まり、円売り・ドル買いが優勢となった流れが継続。9月のS&Pグローバルが発表。米製造業PMIは57.0と市場予想(53.5)を上回り、4年4ヶ月ぶりの高水準となった。サービス業PMIは58.7と市場予想(55.7)を大幅に上回り、4年11ヶ月ぶりの高水準を付けた。人工知能(AI)関連の設備投資の勢いが米経済成長を加速させており、米雇用の底堅さと共にインフレ懸念につながり、主要通貨に対するドル買いが入り、200日移動平均線を試す流れとなった。
155円割れなら下げ加速も
また、FRB高官からインフレ警戒や追加利上げの可能性を示唆する発言が目立った中、米長期金利が2007年以来、約19年ぶりの水準に上昇(債券価格は下落)した。一方、購買力平価からの乖離率も、いつ調整が起きてもおかしくない水準だった中、片山さつき財務相は25日、ベッセント米財務長官とオンライン協議した後、「円の過小評価は問題であるという点を再確認した」と記者団に語った。両国の協力強化にも言及。ベッセント氏も「堅調な日本経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映した強い円が望ましいことと外為市場に関して密接なコミュニケーションを維持することの重要性について協議した」とXに投稿した。22日の日米首脳会談でトランプ米大統領が円安進行に懸念を示していたことも明らかになり、円買いが優勢になった。
心理的節目155円と重なるネックラインを下回ると、リターンムーブからの反落パターンとなる。下値目標は、N=151.5円、V=149.9円、E=146.3円などがカウント可能。米雇用統計やPCE価格などを受けたネックラインの攻防が焦点。
金:ソーサーボトム上放れ後の「初押し買うべし」
【今週見通し・戦略】

NY金(12月限)は、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の追加利上げ観測の高まりやドル上昇が上値を抑えた。バーFRB理事は23日に中西部イリノイ州シカゴで講演し、「基本的な想定として、さらなる政策の調整が必要になる可能性が高い」と述べ、追加利上げを支持する姿勢を示した。週内はセントルイス連邦準備銀行のムサレム総裁やシカゴ連銀のグールズビー総裁などFRB高官らが、原油高や力強い需要を背景としたインフレ高止まりリスクを指摘し、追加利上げの可能性に言及。一連のタカ派的な発言や見解を受け、年内の追加利上げ観測が一段と拡大する中、米10年債利回りが再び5%を超え、19年ぶりの高水準に上昇した事を嫌気した。
一方、価格帯別出来高の厚い4300ドル~ソーサーボトムを形成していた時に上値抵抗だった7月6日高値(4276.2ドル)が下値支持帯として機能している。ソーサーボトムを上放れた後の「初押し買うべし」の流れ。
パターン分析からは、三尊天井を形成中だったが、ネックラインを割り込むことなく日柄を経ており、このままネックラインを維持していくと、三尊天井の可能性は後退・消滅。改めてボックス放れに移行する可能性。
エネルギー高などに起因するインフレ抑制を目指し、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に追加利上げに踏み切るとの観測が拡大する中、ドル買い圧力が強まっていたが、前週末は米国とイランの戦闘終結へ向けた協議進展期待が再燃。原油価格が下がり、ドル上昇も一服した。イランのアラグチ外相が24日、一定の条件を満たせば7日以内にホルムズ海峡を開放し最終合意に向けた交渉を再開するとの計画を、仲介国を通じて米国に示したと語ったと報じられた。イランのペゼシュキアン大統領も24日、米中間選挙前に戦闘終結に向けた合意に応じる用意があるとの考えを示した。
G2体制
米中首脳は11月のAPEC首脳会議、12月に米フロリダ州マイアミで開催する20カ国・地域首脳会議(G20サミット)でも対面が想定される。G2体制が着実に進んでいく。
【海外投資家動向(225)】

【CME FED WATCH】

金ETF

この記事の監修者
東証スタンダード市場上場 日産証券グループ株式会社グループ会社
取締役 菊川 弘之
帰国後、商品投資顧問会社でのディーリング部長を経て日産証券主席アナリストに。
2023年4月NSトレーディング代表取締社長に就任。日経CNBC、ストックボイスTV、ラジオ日経はじめ多数のメディアに出演の他、日経新聞にマーケットコメント、時事通信、Yahooファイナンスなどに連載、寄稿中。近年では、中国、台湾、シンガポールなど現地取引所主催・共催セミナーの招待講師も務める。また、自身のブログ『菊川弘之の月月火水木金金』でも日々のマーケット情報を配合中。

