金:7月29日の満月前後に底固め確認となるか?|【Weekly Report】週間予定
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2026年7月21日
週間展望(7/20~7/26)
このページで知れること(目次)
週間予定:ECB政策金利、日本消費者物価指数、テスラ決算
前週トッピクス:人工知能(AI)・半導体関連株、調整安
ドル円:160円を下値支持として上値試しの流れ
金:7月29日の満月前後に底固め確認となるか?
【海外投資家動向(225)】
【CME FED WATCH】
金ETF
週間予定:ECB政策金利、日本消費者物価指数、テスラ決算

・ECB政策金利
据え置きへ、インフレ鈍化により利上げの緊急性低下
・英消費者物価指数
ガソリン下落受け伸び鈍化へ、航空運賃も縮小
・NZ消費者物価指数
エネルギー価格高騰により伸び加速、4%超予想
・日本消費者物価指数
やや加速、水道無償化ズレも燃料補助で相殺
・ECBブラックアウト期間(金融政策に関する発言自粛)(~23日)
・FRBブラックアウト期間(金融政策に関する発言自粛)(30日まで)
前週トッピクス:人工知能(AI)・半導体関連株、調整安
【AI・半導体関連株】

世界の株式市場で人工知能(AI)・半導体関連株が調整入りとなっている。中国のメモリーメーカーや新興AIなど競合企業の台頭が注目される中、過熱していた投機マネーが一気に逆流した格好だ。
フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は、最高値からの下落率が2割を超え、韓国総合株価指数(KOSPI)も最高値から25%安に沈んでいる。
国内市場でも半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス、積層セラミックコンデンサー(MLCC)を手掛ける太陽誘電や村田製作所は、上場来高値からの下げが4~5割に達している。
米ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)によるAIへの過剰投資懸念や、中国のDRAM最大手、長鑫存儲技術(CXMT)の台頭に加え、「レバレッジ型」の商品がAI相場の下げに拍車をかけている。
7月下旬にはメタやアルファベットなど米大手の決算発表が相次ぐ中、ハイパースケーラーの設備投資計画に注目が集まる。
ドル円:160円を下値支持として上値試しの流れ
【今週見通し・戦略】


ドル円は、米国とイランの緊張が再び高まり、米原油先物相場が上昇し、エネルギーを輸入に頼る日本の貿易収支が悪化するとの観測から円売り・ドル買いの流れ継続。
トランプ大統領は13日、イランに対する海上封鎖を再開するとSNSに投稿。米国がホルムズ海峡を通航する船舶に対して輸送する貨物の20%相当の金額を安全確保の対価として受け取る考えを示した。6月の米消費者物価指数(CPI)は前月比で0.4%低下し、市場予想(0.2%低下)以上に下げた。前年同月比では3.5%の上昇となり、市場予想(3.8%上昇)を下回った事を受けて米利上げ観測が後退。ただ、米原油相場が続伸する中、下値は限定的。消費者物価指数(CPI)に続いて6月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想を下回り、早期米利上げ観測が後退して円買い・ドル売りが入った。NY連銀のウィリアムズ総裁は15日の講演で「インフレがピークを過ぎ、今後数四半期に低下すると予想する理由がある」と語った。
米新規失業保険申請件数は20万8000件と市場予想(21万8000件)より少なかった。7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は市場予想を上回り、6月の米小売売上高の前月比の伸び率は0.2%と市場予想と一致。一連の指標が米経済の底堅さを示したとの見方から米長期金利が上昇し、円売り・ドル買いが優勢となった。一方、日本政府・日銀による円買いの為替介入への警戒感が上値を抑えた。狭いレンジ相場ながら、じり高傾向が続いている。
議長議会証言
今週はマクロ経済指標の動向、中東情勢、本格化する米企業決算を受けての株価や米長期金利の動向などが為替市場に影響を与えそう。じり高傾向の間は介入も実施し難い。160円が徐々に下値支持として意識され始めている。欧州中央銀行(ECB)理事会では、政策金利は据え置き予想。
金:7月29日の満月前後に底固め確認となるか?
【今週見通し・戦略】

1月高値を起点に下降トレンドを形成しているNY金相場だが、安値の節目を付けやすいストロベリームーン(6/30)の時間帯に、心理的節目4000ドル水準で下げ渋りの動きとなっている。
米イラン協議
米国とイランの関係は、一時的な和平合意の署名から、わずか数週間で崩壊。これらを受け、米原油相場は急上昇。原油高に伴うインフレ懸念から、米長期金利上昇やドルが対主要通貨で強含みに推移し、金相場は新月(7/14)の時間帯に戻りを売られたが、終値ベースで心理的節目4000ドル水準は維持されている。
仮に4000ドルを明確に割り込んだ場合は、一時的な売り圧力は高まりそうだが、そこで安値を売り込むことなく、チャート上の底打ちを確認して買いを考えたい。一方、4000ドル水準でのソーサーボトム形成の場合は、テクニカル的な売りが嵩んだ場合に追撃買いを入れることができる資金配分で、4000ドル水準での試し買い戦略を継続したい。ゴールドマン・サックスを始め、外資系金融機関の多くが、年末金価格予想を従来予想から引き下げたが、それでも現行の価格よりも上方(4600~5900ドル)に位置しており、4000ドル以下水準は、中長期的な買い場になると考える。7月29日の満月前後に底固め確認となるか?注目したい。
中国買い
中国人民銀行(中央銀行)は7月7日、6月の金の購入を継続し、20カ月連続の買い増しとなったことを公表。中国人民銀行の金保有は6月に48万トロイオンス増え、7544万トロイオンスとなった。
今回の下げ局面では金ETFからの資金流出が観測される一方、下げ局面で、中国などの中央銀行の買いが拡大している状況だ。更に、欧米の金ETFの資金流出は続いているものの、アジア圏の金ETFの減少は限定的だ。1月からの金相場の下げ局面では、「欧米売りvsアジア買い」の構図だ。
金市場の中心が「英国⇒米国⇒中国」に変わっていく流れに変化なし。
【海外投資家動向(225)】

【CME FED WATCH】

金ETF

この記事の監修者
東証スタンダード市場上場 日産証券グループ株式会社グループ会社
取締役 菊川 弘之
帰国後、商品投資顧問会社でのディーリング部長を経て日産証券主席アナリストに。
2023年4月NSトレーディング代表取締社長に就任。日経CNBC、ストックボイスTV、ラジオ日経はじめ多数のメディアに出演の他、日経新聞にマーケットコメント、時事通信、Yahooファイナンスなどに連載、寄稿中。近年では、中国、台湾、シンガポールなど現地取引所主催・共催セミナーの招待講師も務める。また、自身のブログ『菊川弘之の月月火水木金金』でも日々のマーケット情報を配合中。

