投資方法別にみる金投資の特徴とは? | 【公式】日産証券の金投資コラム

投資方法別にみる金投資の特徴とは?

この記事は2022年1月7日に掲載されたものです。ご注意ください。

金投資の代表的な方法である「金地金」「金ETF」「金関連株」「金先物取引」の4つについて、その主な特徴とメリット・デメリットを簡単にまとめました。金投資と一口に言っても様々な種類があり、手堅い投資もあれば、ギャンブル性の高い投資も存在します。ご自身が納得できる金投資方法を選ばれるのが成功の近道です。

【1】金地金取引の特徴

金地金とは、いわゆる金の延べ棒のことで、「インゴット」または「バー」とも呼ばれます。金地金を直接購入して手元に置き、現金が必要な時に売却することを金地金取引と呼んでいます。日本で出回っている金地金の多くが純度99.99%の純金で、様々な重量がありますが、投資目的で保有する際は500gや1kgの金地金を購入するのが一般的です。

特徴
金の現物に直接触れられるので、「自分は金を所有している」という実感がわきます。また、自分の責任で管理して、いつでも、どんな国にいても売却することができます。金は将来的には値上がりする傾向があるので、コロナ禍のような社会不安のほか、円安やインフレ、増税などに対する備えとして、中長期的に保有するのに向いています。

メリット
現物を手元に置ける
世界中どこでも現金化できる

デメリット
預金や株式と違い、利子や配当を生まない
盗難防止のために管理料がかかる
(自宅用の金庫を購入する必要がある・銀行に預ける場合は管理料がかかる)

【2】金ETFの特徴

金ETFの特徴

ETFとは、「上場投資信託」のことで、株式と投資信託の両方の性質をもった金融商品のことを指します。このうち、金現物や、金に関連する金融商品に投資するETFのことを、金ETFと言います。投資信託ではありますが、上場しているため、金ETF自体を市場で売買することができ、信用取引も可能です。

特徴
いきなり現物を購入するわけではないので、株式と同様に少額投資からスタートできます。一般的な投資信託と比べて、上場投資信託は信託報酬などの管理費用が安いというメリットもあります。また、金ETFによっては、一定の量を購入することで金現物に交換できる商品も存在します。

メリット
少額から始められる
盗難のリスクや保管費用などが発生しない

デメリット
金現物に交換できないETFもある
毎月の自動積み立てはできない

【3】金関連株の特徴

金関連株の特徴

金の採掘や精錬、加工、金属リサイクル等を行う会社の株に投資する方法です。コロナ禍により世界的な社会不安が続いており、安全資産とされる金の価格が上昇、それに伴い金関連株も将来的な上昇が見込まれます。金を直接購入するのではなく、関連企業の株を買うことで、金現物の価格以上に大きな株価上昇を狙うことが可能です。

特徴
金ETFと同じく現物を購入しないので、少額からスタートでき、簡単にスマホ上で売買が可能です。また、株式を保有していれば、金価格と関係なく、企業成績の伸びにより値上がり益が得られ、企業ごとの配当や株主優待を受け取れます。金取引とは別の値動きをするので、株式の取引に慣れている人に向いています。

メリット
金価格の上昇率を超えるリターンや配当が狙える
盗難のリスクや保管費用などが発生しない

デメリット
金の現物が手に入るわけではない
金価格が上昇しても市場の状況や企業成績により損失が発生することがある

【4】金先物取引の特徴

金先物取引の特徴

金の先物取引とは、先に価格を決めておいて、後で金の受け渡しをするという契約のことです。例えば、半年前に、金の価格を決めて取引をしたとします。実際に半年後に業者が金を受け取るときの価格が高かろうと安かろうと、約束をした時点の価格で購入することができます。個人投資家の場合は、一般的には実際に物を受け渡しせずに、約束した権利を決済して放棄し、取引を終わらせます。

特徴
買う約束の場合、金の価格を決めた時点よりも、決済の時点のほうが金価格が上昇していると、利益が得られます。他方、金先物取引は売りから入ることも可能なので、その場合は価格を決めた時点よりも、決済の時点で金が安くなっていると利益が出ます。証拠金による差金決済取引なので、元手の数倍の金額を取引することもできる、ハイリスクハイリターンな方法です。

メリット
少額の資金で高いリターンが狙える
1kg 単位で現物の取得も可能

デメリット
損失が出た場合の金額が大きく、証拠金の金額以上の損失がでることもある
配当は出ない

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