金:満月に向けて安値売り込むことなく、買い場探し|【Weekly Report】週間予定
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2026年9月14日
週間展望(9/14~9/19)
このページで知れること(目次)
週間予定:米FOMC・日銀金融政策決定会合
前週トピックス:米消費者・生産者物価指数
ドル円:お上(ベッセント財務長官)に逆らうな
金:満月に向けて安値売り込むことなく、買い場探し
【海外投資家動向(225)】
【CME FED WATCH】
金ETF
週間予定:米FOMC・日銀金融政策決定会合

・FOMC
利上げに動くとの見方優勢 物価統計とウォーシュ議長タカ発言
・日銀会合
タカ派利上げ見通し、ベッセント米財務長官から圧力受ける
・日本消費者物価指数
8カ月ぶり2%回復へ、原油高・円安、人件費上昇
・米小売売上高
前回大幅落ち込みから回復へ 新学期と夏物セール受け
・英中銀政策金利
タカ派据え置き、ベイリー総裁「インフレ上振れリスク」
FRBブラックアウト期間(金融政策に関する発言自粛)(~17日)
前週トピックス:米消費者・生産者物価指数
【雇用統計】



8月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.4%上昇し、小幅な伸びだった7月の0.1%から加速。
前年比では23.4%上昇し、7月から横ばい。2カ月連続で下落していたガソリン価格が上昇し前月比の伸びが加速。事前予想は前月比0.4%上昇、前年比3.4%上昇だった。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比0.3%上昇で7月の0.2%から伸びが加速。前年比では2.4%上昇で、7月の2.5%から鈍化。事前予想は前月比0.2%上昇、前年比2.4%上昇。
前日発表された8月の卸売物価指数(PPI)は、FRBが重視する個人消費支出(PCE)価格指数の算出に用いられる主要項目の一部が大幅な伸びとなっており、雇用統計と合わせ、米利上げ観測を強める内容となった。
ミシガン大消費者信頼感は51.7→47.8と予想51.0を大きく下回り、1年先インフレ期待は4.0%→4.6%へ急上昇。「景気悪化+インフレ」という嫌な組み合わせ。
ドル円:お上(ベッセント財務長官)に逆らうな
【今週見通し・戦略】



先週のドル円は、8月の米雇用統計が労働市場の堅調さを示す内容だったことで、米利上げ観測が高まり、円売り・ドル買いが優勢だったが、日銀が利上げペースを加速する可能性や年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が国内債券への投資を増やすことへの思惑などが材料視された。 90日移動平均線~200日移動平均線のレンジ下放れで下げ加速。購買力平価からの乖離率も、いつ調整が起きてもおかしくない水準だった。
155円が上値抵抗に変化
2025年9月17日安値~2026年7月23日高値までの上昇に対する半値押しと重なる心理的節目155円を割り込み、61.8%押し(152.5円)で支えられ自律反発も上値は重い。
一目均衡表では、雲の下限を割り込み三役逆転。雲のねじれの時間帯に下げ加速となった。一目均衡表からの下値目標は、N=151.59円、V=149.99円、E=146.39円などが下値目標値としてカウント可能。
8月の米CPIは前年同月比で3.4%上昇。伸び率は前月と同じで、市場予想と一致。食品とエネルギーを除くコア指数は同2.4%上昇と、市場予想と同じ。一方、コア指数は前月比では0.3%上昇と、市場予想を0.1ポイント上回った。「フェドウオッチ」では、FOMCで0.25%の利上げをする確率が11日夕時点で87%へ上昇したが、ドル円の上値は限定的。お上(ベッセント財務長官)に逆らうなとの思惑から投機筋の円売りの買い戻しが進む流れ。日銀金融政策決定会合で政策金利を1.0%から1.25%に引き上げる方針。FOMCも利上げ観測が高まっている。城内経済財政担当大臣(リフレ派)の人事にも注意。
金:満月に向けて安値売り込むことなく、買い場探し
【今週見通し・戦略】

NY金(12月限)は、米イランの軍事衝突収束が見通せない中、原油高に伴うインフレや財政悪化などからの世界な金利上昇が加速。さらに、ウォーシュFRB議長のタカ派的な発言や、強気の雇用統計を受けて売り圧力が高まったが、調整幅は限定的。
価格帯別出来高の厚い4300ドル~ソーサーボトムを形成していた時に上値抵抗だった7月6日高値(4276.2ドル)が下値支持帯とした機能している。
中国人民銀行(中央銀行)が7日発表したデータによると、8月の金購入は6カ月連続で拡大し、購入量は2023年10月以来最大となった。金購入は22カ月連続。8月末の金保有量は7673万トロイオンスと、7月末の7608万トロイオンスから増加した。増加分の65万オンス(約20.2トンに相当)は7月の64万オンスをやや上回り、月間の増加量としては、保有量が74万オンス増えた23年10月以来の大きさとなった。人民銀が16万オンスを買い増した3月以降、購入ペースは加速。金準備は7月末の3063億5000万ドルから、8月末には3500億8000万ドルに急増。
金利上昇と金価格の関係だが、金利上昇の最初の段階では金は下落するが、金利上昇が「債務そのものへの不安につながる」ことへ市場の関心が移行すると、金利上昇が金の買い要因となる。金の持つ「安全資産」の顔が浮上してくる。
資産15%を金に
円高ドル安で東京金は支持線を割り込んできたが、マザーマーケットのNY金は支持線を維持している。ソーサーボトムを上放れた後の「初押し買うべし」の流れ。今週の中銀ウィークで金利上昇で下落した金の安値は、中長期的な買い場を提供するものと考える。月末に控える満月に向けて付ける安値を売り込むことなく、買い場探し。米中首脳会談を前にした電撃的な一時米イラン停戦シナリオもあり得る。この場合は、リスクオンが強まる。一方、米中首脳会談の延期などの事態になるならリスク回避が強まる。この場合は、金も最初下がるが、その後の切り返しは大きくなるだろう。
【海外投資家動向(225)】

【CME FED WATCH】

金ETF

この記事の監修者
東証スタンダード市場上場 日産証券グループ株式会社グループ会社
取締役 菊川 弘之
帰国後、商品投資顧問会社でのディーリング部長を経て日産証券主席アナリストに。
2023年4月NSトレーディング代表取締社長に就任。日経CNBC、ストックボイスTV、ラジオ日経はじめ多数のメディアに出演の他、日経新聞にマーケットコメント、時事通信、Yahooファイナンスなどに連載、寄稿中。近年では、中国、台湾、シンガポールなど現地取引所主催・共催セミナーの招待講師も務める。また、自身のブログ『菊川弘之の月月火水木金金』でも日々のマーケット情報を配合中。

