金を購入する際のご本人確認の手順と必要な書類について解説します!
金の現物を購入する方法は、店舗に直接出向く以外にも複数の方法があります。金購入の際は、本人確認書類が必要となるケースがあります。一般的な本人確認の流れと、必要な書類についてまとめました。スムーズな金購入のためにも、本人確認書類はあらかじめ準備しておきましよう。
金の購入方法と注意点
古代から人々に愛される金は、社会不安の際に「安全資産」として価値が上がる傾向があります。現物の金の種類としては、数万円から入手できる金貨と、「金地金」と呼ばれる、いわゆる金の延べ棒に大きく分けられます。金地金はバーやインゴットとも呼ばれます。金を購入する際の方法をまとめました。
(1)店舗で直接購入
金は、田中貴金属、三菱マテリアル、日本マテリアルなどの金属メーカーの直営店のほか、百貨店、銀行、証券会社などでも購入できます。直営店であれば、金購入や金投資に関する不安や疑問点も、専門知識のあるスタッフにその場で問い合わせられ、安心です。なお、事前に電話連絡が必要な場合がありますので、あらかじめホームページでご確認ください。
(2)店舗に行かず、電話で購入
金属メーカーや地金商、証券会社などに電話をして、店舗に直接赴かずに在宅で購入する方法です。電話で申し込みを行い、入金確認後、配送または当該企業のスタッフが金を届ける仕組みです。コロナ禍での金購入には最も便利な方法と言えるでしょう。
(3)純金積み立てで購入
まとまった資金がなくとも、毎月1,000円~3,000円ほどを積み立てることで、金を購入できるのが純金積み立てです。積み立て中は自分で金を管理しないため、金を盗難されるリスクもなく、また、積み立てた金額が一定額に達すれば、現物に交換することができます。
(4) 金ETFで購入
金ETFとは金の上場投資信託のことで、株式と同じように、自分の判断で金を売買できます。金ETFの中には、「金の果実」のように、現物の金と交換できるものがあります。
【注意】
なお、金地金を金属メーカーや大手企業等から直接購入する以外の方法で買う場合、刻印がついているかを必ず確認してください。金は高価であるだけに、多くの偽物が出回っています。投資家に人気の高いインゴットには刻印がついており、ブランド名や重量、品位表示やシリアルナンバーなどが刻まれています。
金購入時の本人確認手順と必要な書類
200万円以上の金を購入する際には、「犯罪による収益の移転防止に関する法律」に基づき、本人確認書類の提示が必須になっています。また、200万円以下の取引の場合でも、企業よっては本人確認を求められるケースがあります。あらかじめ、本人確認書類は用意しておきましょう。
【金購入に必要な本人確認書類の例】
①写真付きの本人確認書類
(マイナンバーカード、運転免許証、パスポート、在留カード、特別永住者証明書、写真ありの住基カードなど)
②写真のない本人確認書類
(住民票の写し、健康保険証、住基カード、住民票記載事項証明書、印鑑証明書、戸籍謄本など)
一般的に、①写真付き本人確認書類は1種類提示すればOKですが、②写真付きでない本人確認書類は違うものを2種類用意する必要があります。また、店舗に行かずに電話等で購入する際は、①であっても2種類の本人確認書類が必要なケースもあります。
また、証券会社などで、金取引に際して口座を開設する必要がある場合は、「マイナンバーカード」または「個人番号が分かる通知カードか住民票」が必要になることがあります。詳しくはホームページでご確認ください。
以下に、店舗に行かずに電話で金を購入する際の一般的な流れをご紹介します。
【1】電話をする
金を購入したい旨と種類、数量などを連絡します。事前に企業のホームページで金の取引価格を調べておくとスムーズです。
【2】本人確認書類を送る
FAXやメールなどで本人確認書類の写真などを送信します。
【3】契約に必要な書類が郵送される
必要事項を記入し、署名・捺印のうえ、必要書類とともに返信用封筒に入れて投函します。
【4】指定口座に入金する
取引確認完了後、指定の口座に金の購入代金を入金します。
【5】金が送られてくる
入金確認後、配送、または企業の担当者が自宅に金を届けに来ます。この際、再度本人確認をするケースがあります。