金:テクニカル的な下落は、買い場を提供|NY金(週足)・NY金月間騰落傾向・水星逆行期|【Monthly Report】月間展望(7月) | 【公式】日産証券の金投資コラム

金:テクニカル的な下落は、買い場を提供|NY金(週足)・NY金月間騰落傾向・水星逆行期|【Monthly Report】月間展望(7月)

NSインベストメント 菊川弘之
2026年7月1日

~7月1日~7月31日 ~

大口投機玉は、円売りドル買いに偏り

7月騰落率(ドル円)

【今月見通し・戦略】

ドル円は、片山さつき財務相は、ベッセント米財務長官とオンラインで会談したことを明かし、再度の為替介入を辞さない姿勢を強調。一旦、円高・ドル安方向に傾いたが、その後は再びじりじりと円売り・ドル買いが強まった。


前月のFOMCは、「タカ派」との受け止めが多く、「フェドウオッチ」によると、年内の利上げ確率は80%を超えている。根強い米利上げ観測を背景に円売り・ドル買いが出た。半面、5月の米個人消費支出(PCE)物価指数が事前予想と一致した事で、早期利上げにつながるような内容ではないとの受け止めが強まり、米長期金利が低下したことや、日本政府・日銀による円買いの為替介入への警戒感が上値を抑えた。年内の米利上げを織り込む動きは一服している。


次の上値目標値は、V=163.0円、E=163.4円がカウント可能だが、10年債利回りは頭打ちとなっており、大口投機玉は円売りドル買いが偏っている。原油が急上昇してインフレ懸念が高まりを見せないなら、調整局面も出てきそうだ。


注目のマクロ経済指標の事前予想は、米5月雇用動態調査(JOLTS)求人件数は727.5万人(前回761.8万人)、7月1日の米6月ADP雇用統計が11.8万人増(前回12.2万人増)、米6月ISM製造業景況指数が53.8(前回54.0)。米6月雇用統計は、非農業部門雇用者数が11.5万人増(前回17.2万人増)、失業率は4.3%(前回4.3%)の見通し。独立記念日前後の薄商いで、ドル円が加速した後に本邦介入で乱高下のような展開には注意したい。



~デジタル赤字・ドル円(月足)・CFTC建玉明細~


【デジタル赤字】

デジタル赤字


【ドル円(月足)】

ドル円相場の推移


【ドル円(CFTC建玉明細)】

ドル円 大口投機玉(CFTC建玉明細)



テクニカル的な下落は、買い場を提供

7月騰落率(NY金)

【今月見通し・戦略】

米・イランの停戦に伴う覚書(MOU)が結ばれ、原油相場は下落したものの、年内の米利上げ観測が根強く、米金融当局者の間でタカ派的な発言が増えていることなどを背景に、ドルが対主要通貨に対して強含みに推移。金は売りが先行した。52週移動平均線を割り込んだ。重要支持線であるネックライン(4000ドル水準)を終値ベースで割り込んでくると、押し目買いを入れた向きの投げも巻き込み、一時的に下げが加速する可能性も残っている。過去の季節傾向通り、6月安値が夏高パターン(7―9月)の買い場となるのか否かの分岐点。2022年11月安値~2026年1月高値までの上昇に対する38.2%押しは4069.2ドル。半値押しは3600.6ドル。2003年安値を起点とした上昇チャネルは継続しており、2023年から急角度に上昇した短期的な買われ過ぎに対する調整局面で、半値押し程度まで下げて、ようやく上昇チャネルの上限であり、長期上昇トレンドは継続だ。米金利上昇の一因であった原油相場は下落しており、米戦略備蓄放出や,イラクのOPEC脱退・増産観測も浮上しており、独立記念日(建国250周年)に向けて、リスクオンが高まるなら、NY金相場もリスクオンの波に乗るだろう。金相場がテクニカル的なポイントに差し掛かっているが、水星逆行期(6/29-7/23)で出現するテクニカル的なサインがダマシになる可能性に注意。


米国覇権・基軸通貨ドルの揺らぎ・衰退の大きな流れに変化はなく、4000ドル水準で試し買い・大きめの調整が出れば、追撃買いを入れる資金配分での分割戦術を考えたい。



~NY金(週足)・NY金月間騰落傾向・水星逆行期~


【NY金(52週移動平均線)】

NY金(週足)52週移動平均線乖離率


【NY金月間騰落傾向】

NY金の月間騰落率平均(1978/1~2025/12)


【NY金(水星逆行)】

NY金 2025年~2026年(水星逆行期)



7月注目スケジュール:
米・イラン停戦協議・独立記念日・FOMC・日銀金融政策決定会合

7月注目スケジュール


・米・イラン停戦交渉


・米 独立記念日

 米建国250周年記念日


・米雇用統計

 前月発表分は強気で米利上げ観測強まる  


・FIFAワールドカップアメリカ大会開幕(7/19まで)


・イランでハーメネイ前最高指導者の葬儀始まる(3日間)


・NATOアンカラ首脳会議(第36回)(アンカラ、トルコ)


・FOMC・日銀金融政策決定会合

この記事の監修者

菊川弘之

東証スタンダード市場上場 日産証券グループ株式会社グループ会社

日産証券インベストメント株式会社

取締役 菊川 弘之

NY大学留学。その間GelberGroup社、FutureTruth社などでトレーニーを経験。
帰国後、商品投資顧問会社でのディーリング部長を経て日産証券主席アナリストに。
2023年4月NSトレーディング代表取締社長に就任。日経CNBC、ストックボイスTV、ラジオ日経はじめ多数のメディアに出演の他、日経新聞にマーケットコメント、時事通信、Yahooファイナンスなどに連載、寄稿中。近年では、中国、台湾、シンガポールなど現地取引所主催・共催セミナーの招待講師も務める。また、自身のブログ『菊川弘之の月月火水木金金』でも日々のマーケット情報を配合中。

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