金:満月(5/31)に向けて底固め②|【Weekly Report】週間予定
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2026年6月1日
週間展望(6/1~6/7)
このページで知れること(目次)
週間予定:米雇用統計、植田日銀総裁講演、米・イラン停戦協議
前週トッピクス:外国為替平衡操作実施状況
ドル円:過去最大の介入も、効果は限定的
金:満月(5/31)に向けて底固め
【海外投資家動向(225)】
【CME FED WATCH】
金ETF
週間予定:米雇用統計、植田日銀総裁講演、米・イラン停戦協議

・FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)(18日まで)
・ユーロ圏CPI
原油高受け伸び加速見通し、ECBの6月利上げほぼ確実か
・豪州GDP
緩やかな鈍化へ、原油高の駆け込み消費と連続利上げが相殺
・ECBメンバー4人交代
今後の政策方針の変化を注視、前仏総裁はタカ
・植田日銀総裁講演
中銀は原油価格を単独で見るべきではない」と指摘
ドブロブニク経済会議(クロアチア、~31日)
アジア安全保障会議(シンガポール、~31日)ヘグセス米国防長官出席
前週トッピクス:外国為替平衡操作実施状況
【為替介入】


財務省は5月29日、4月28日~5月27日に政府・日銀が実施した為替介入の総額が11兆7349億円だったと発表。
円安局面での介入としては過去最大になった。4月30日、160円70銭台まで円安が進行後、介入で155円台まで下落。5の連休期間中にも断続的に介入したとされる。
介入実施から2週間たった5月中旬には半値を戻し、28日には159円台後半まで上昇し、介入前水準が近づいている。
介入効果が限定的なのは、日米金利差のほか、貿易赤字やデジタル競争力の低迷といった構造問題が底流にある。更に、今回はヘッジファンドなどによる円の売り越しが過熱していない時点での介入だったことも一因。米商品先物取引委員会(CFTC)によれば、ヘッジファンドなど大口投機玉のドルに対する円の売り越し幅は10万枚(1.2兆円)ほど。2年前の介入前だと17万~18万枚程度まで膨らんでいた。足元の円安は投機的な動きというより、原油高などファンダメンタルズに沿った動き。中東情勢の先行き不透明感や米利上げ観測といったドル買い圧力が高まりやすい。
ドル円:過去最大の介入も、効果は限定的
【今週見通し・戦略】

ドル円は、米国とイランの戦闘終結に向けて様子見状態が続くなか、小動きとなった。上値も下値も限定的で155―160円レンジで次の展開を待つ流れとなっている。
レンジ放れ待ち
上値目標値は、N=160.8円、V=163.0円、E=163.4円。直近波動からは、E=160.3円、V=160.8円がカウント可能。下値は、N=166.69円がカウント可能。
介入額
財務省は5月29日、4月28日~5月27日の為替介入の総額が11兆7349億円だったと発表。政府・日銀は円安進行に歯止めをかけるため、4月30日に円買い・ドル売り介入を実施。5月の連休中も断続的に実施し、今回の実績に反映されている。このうち下げ幅が5円程度になった4月30日は5兆円程度と推計されている。介入は2024年7月以来。24年は4月29日と5月1日の2日間で9兆7885億円、7月11日と12日の2日間で5兆5348億円の円買いを実施。今回の総額はこれらを上回り、円安局面での介入として過去最大となった。具体的な実施日や日次の介入額は四半期ごとに公表される。4~6月の実績は8月上旬に開示する。
今後の介入に関して、市場で意識されているのは、国際通貨基金(IMF)の実務的な目安。介入初日から3営業日以内の介入を1回とカウントし、直近6カ月間の介入が3回以下にとどまれば、その国は為替レートが「自由変動相場制」の分類になるとされる。大型連休中には、4月30日─5月4日、5月6日─8日の2つの介入ラウンドを消化したとみられる。
為替介入は、自国通貨売りの場合は理論的に無制限とみられる一方、他国通貨売りの場合は保有資産の規模が制限となる。円買い介入の場合、財務省は外貨準備のドル資産を売却し、円を買う必要がある。26年4月末時点で外貨証券は約1兆ドル。1ドル160円換算なら、4―5月の介入で投じた11兆円を差し引いても約150兆円残る。介入余力について、5兆円規模の介入なら「30回ほどできる計算」。
金:満月(5/31)に向けて底固め
【今週見通し・戦略】



NY金(8月限)は、米長期金利上昇・ドル買いを嫌気して、ネックラインを上抜けきれず、三角保合いを下放れ。ただし、ザラ場で4500ドルを割り込む場面はあっても、押し目は買われて下ヒゲ形成。
三角保合い下放れ
2025年12月31日安値が下値支持として機能している。同水準を維持できれば、ボックス相場への移行もあるが、終値ベースで支持帯割れなら、改めて3月安値を試す流れも想定される。
20日間安値を更新したが、20日間高値も10日間高値まで下落しており、トレンドフォロー型が中立に戻りやすい値位置にある。
米・イラン停戦協議が進展すれば、満月(5/31)の時間帯で底打ち反転の可能性も。一方、ヘグセス米国防長官は30日、イランとの合意が成立しなければ、米国は攻撃を再開する用意があるとし、「必要なら(攻撃を)再開する能力は十分にある」と述べた。
長期買い場探し
季節傾向からは、6月は陰線確率が高い時間帯だが、その後は夏高パターンが確認され、5月~6月にかけての安値は中期的な買い場を提供することになりそう。中国人民銀行(中央銀行)が公表したバランスシートによると、4月まで18カ月連続で金を買った。購入額は約8トンと24年12月以来の規模に拡大。各国中央銀行の買いが下値を支える構図に変化はない。押し目買い継続。
【海外投資家動向(225)】

【CME FED WATCH】

金ETF

この記事の監修者
東証スタンダード市場上場 日産証券グループ株式会社グループ会社
取締役 菊川 弘之
帰国後、商品投資顧問会社でのディーリング部長を経て日産証券主席アナリストに。
2023年4月NSトレーディング代表取締社長に就任。日経CNBC、ストックボイスTV、ラジオ日経はじめ多数のメディアに出演の他、日経新聞にマーケットコメント、時事通信、Yahooファイナンスなどに連載、寄稿中。近年では、中国、台湾、シンガポールなど現地取引所主催・共催セミナーの招待講師も務める。また、自身のブログ『菊川弘之の月月火水木金金』でも日々のマーケット情報を配合中。

