純金積立に失敗しない!手堅く資産を築くための3つの注意点
純金積立で失敗しないための注意点をご紹介します。純金積立は、金の投資方法のひとつで、毎月数千円ずつから購入を始められ、長期的な利益を狙う手法です。ところが、手数料や年会費が高いこと、リアルタイムで取引ができないことなどから、「純金積立をやって失敗した」と思う人も少なくありません。確実な利益を出すために踏まえておきたいポイントをまとめました。
純金積立とは?
純金積立とは、金投資の方法のひとつで、毎月3,000円程度から、千円刻みで投資額を決定できます。少額を積み立てて少しずつ金を購入する方法です。
毎月の積立額は決まっているため、その月の金価格が高くなっている場合は金の量は少なくなり、金の価値が下がっているときは多く購入することができます。積立期間が終了した後は、金を売却して現金に換えることができるほか、金地金や金貨・ゴールドを使ったジュエリーなどに交換できる会社もあります。
近年、純金の価格は、コロナ禍やウクライナ情勢により高騰しており、金地金の現物を購入するにはまとまった資金が必要になります。その点、少額から始められる純金積立は初心者にもおすすめの資産運用法となっています。
積立が終わるまでは現物の金を保有することはないため、盗難・紛失のリスクもありません。また、株式投資と違って金価格の上下動をまめにチェックして取引する必要もないため、忙しい人にも始めやすい投資商品です。
しかしながら、純金積立にはデメリットもあります。
1.年会費や手数料などがかかる
金の現物を購入すれば、それ以上誰かに手数料を払う必要はありませんが、純金積立の場合は運営している証券会社などに対し、購入手数料のほか、年会費を払うケースもあります。
2.リアルタイムでの取引はできない
株式や金ETF(上場投資信託)などは、取引所が開いている平日昼間はリアルタイムで取引ができるため、好きな価格になったタイミングで売買が可能です。しかし、純金積立の場合は、運営会社発表の金価格でしか購入することができません。
そのため、「純金積立を選んで失敗した」と思う初心者投資家も少なくないようです。純金積立で確実に利益を得るためには、以下の注意点を踏まえておきましょう。
短期的な純金積立はしない
純金積立は短期間だけ行った場合、積立開始当初よりも金価格が下落することがあります。そのため、短期で終わらせると金価格の低下時に売却することになってしまい、損失が出て失敗するケースが見られます。
純金積立は、一年以上など、ある程度長期にわたって続けることで、金価格の上下動によるリスクを抑えることができる投資方法です。
金投資で短期に利益を狙うなら、金先物取引や金CFDと言った取引が適しています。
少額でもいいので毎月購入をする
金は短期間では価格が上下動します。毎月同じ金額の金を購入することで、高騰時には少量を買い、下落時には多く購入する結果になります。毎日金価格とにらめっこしなくとも、「高い時には少なく買い、安い時には多く買う」ことができ、結果的に合理的な購買方法となります。
毎月積み立てをせず、気持ちや時間、お金にゆとりのある時にだけ散発的に金を買うと、「高いタイミングでたくさん買ってしまい、安いタイミングで買わない」ことになり、失敗します。忙しい人ほど、毎月少しずつでも購入するようにしましょう。
ちなみに、会社によっては、「今日は安いな」というタイミングで金を追加購入できる場合があります。これを「スポット購入」と言います。暇なときはスポット購入で更なる利益を狙ってみましょう。
金投資を専門におこなっている会社を選ぶ
純金積立は証券会社のほか、銀行や貴金属店などでも行えますが、金融機関や貴金属店の場合、手数料のほかに流通コストを含んでおり、割高になっています。そのため、せっかく金取引で利益が出ても、利益分を運営会社に取られ、「ほとんど儲けが出なかった…」と失敗を嘆く声も聞かれます。
この点、金投資を専門に扱っている会社の場合、流通コストを含まない割安な手数料で純金積立を行えるケースがあります。
例えば、日産証券の「タートルプラン」は、証券会社による金やプラチナの純金積立プランです。手数料は、大阪取引所の期近価格の終値にグラムあたりゴールドは+15円、プラチナは+25円となっており、計算しやすく、また割安になっています。
また、積立てた純金を売却した際、金の売却益とその年の他の譲渡所得の合計が50万円を超える場合は、申告して納税する必要があります。こうした税金に関する相談にも、証券会社であれば気軽に応じてくれるのもメリットです。
純金積立で手に入れる金の輝きは特別
純金積立の良さは、実物資産である金の現物をいつか手に入れることを目標に投資が続けられることです。美しく輝き、いつの時代も人々を魅了してきた金を、金貨や金地金、ジュエリーなどの金製品として手に入れ、がんばってお金を稼いだ証として愛でる人も多く、記念品としてもおすすめです。