金の価格の決まり方と1kgあたりの相場推移について

金の価格の決まり方と1kgあたりの相場推移について

2021年7月26日

金の値段は、世界の金市場と連動して動きます。金の国際価格を見る際の基本や、金相場チャートの見方、ここ数年の金1kgあたりの相場推移についてまとめました。新型コロナによるパンデミックにより、金の価格は基本的に上昇しています。価格の上下動の推移や、先行きについて概観します。

金の価格はどうやって決まる?

日本で金取引をする場合でも、金の価格は基本的に海外市場と連動して値動きします。したがって、金取引の際は、日本だけではなく世界の金取引の値段にも注意する必要があります。

世界中で24時間金取引が行われており、欧米ではロンドン、ニューヨーク、スイスのチューリッヒ、アジアでは東京や香港など数多くの市場があります。その中でも金現物の価格決定に強い影響力があるのがロンドンの金市場です。販売価格や買取価格は金市場の価格をもとに決定されます。

国内では、金価格は「1グラムあたり何円」と表示されますが、国際的には「1トロイオンスあたり何ドル」と表示されます。トロイオンスは、貴金属や宝石の計量に用いられるヤード・ポンド法の単位で、1トロイオンスは正確に31.103 4768グラムです。トロイオンスは、記号では「TOZ」と表記されます。

また、金の国際価格は米ドル建てで表記されるため、ドルの為替相場にも注意する必要があります。基本的に、金を買うなら円高の際が有利で、金を売るなら円安の際が有利となります。

金の価格は、新聞の経済紙やテレビの経済ニュースなどで確認できます。また、インターネットで金相場について検索すれば、金を取り扱う会社が取引価格を提示しています。

金相場チャートの見方

金相場チャートの見方

金の価格の推移を一目でわかるように作られているのがチャートです。1か月、1年、5年と言うように、自分の目的に合わせて時期を変更することが可能となっています。

金相場は日々細かく変動していますが、チャートを見る時は、大まかに全体がどのような流れになっているかに注目されることをお勧めします。右肩上がりの時は、金相場は上昇傾向にあり、右肩下がりの時は下降しています。基本的には、上昇トレンドの際は金を買い、下降トレンドの際は金を売ることで、利益につなげやすくなります。

新型コロナウイルスによる社会不安やインフレへの警戒感から、安定資産である金は買われる傾向にありますが、ずっと買いばかりが続くわけではありません。金の値段が上昇から下降に転じるタイミングは、金相場チャートからある程度推測することが可能です。

チャートの下値を結んだラインを「上昇トレンドライン」と呼んでいますが、相場上昇中、下値が上昇トレンドラインを大きく割り込むと、そのころから下降トレンドに移行し始めることが少なくありません。

金取引で損をしないためにも、チャートの動きはチェックされることをお勧めします。

金1kgあたりの相場推移

金1kgあたりの相場推移

2021年6月の国内における金小売価格の相場は、1グラムあたり税抜6,500円程度、1kgあたりでは税抜650万円ほどとなっています。金1kgあたりの相場は2013年ごろから400万~500万円前後で推移していましたが、2020年の新型コロナウイルスによるパンデミックをきっかけに600万円を超え、大きく値上がりしています。

2020年2月頃のコロナウイルス急拡大をきっかけに値段が上がり始め、同年8月には値段高騰はピークに達します。ロンドン地金市場協会(LBMA)によれば、金地金の価格は、2月には1トロイオンスあたり1472ドルだったところ、8月には2067ドルまで、40%上昇しました。その後は売りに転じて値下がりするも、中長期的には買いの動きが続いています。

金は安定資産と呼ばれ、社会不安の際に買われます。新型コロナウイルスの収束時期が見通せない中、金の値上がり傾向は当分続くと予想されます。

また、金は貴金属や装飾品としての価値だけではなく、近年はパソコンやスマートフォンなどの精密機材の部品に使用されています。様々な分野で需要が高まっていることから、金の投資商品としての価値に注目が集まっています。そのため、パンデミックという要素を除いても、金の価格は長期的には上昇傾向にあります。