円安で金の価格は今後どのような相場になる?過去の事例から徹底解説

円安で金の価格は今後どのような相場になる?過去の事例から徹底解説

2022年6月現在、円安が進行しており、同時に金価格も高騰しています。日本では、以前から、円安が進むと金価格が高くなる現象が起きており、その影響は世界の金相場以上に大きいと言われています。その理由について解説します。また、為替相場の上下動のリスクを抑えつつ金投資をする方法についても開設します。

円安と円高について

円安は、米ドルなどの海外の通貨と比べて円の価値が下落している状態です。例えば、1ドル=100円で取引されていた為替相場が、1ドル=120円で取引されるようになると、円安になったと言えます。

円高は逆に、米ドルなどと比べて円の価値が上昇している状態です。例えば、1ドル=100円だった為替相場が、1ドル=80円になった場合は、円高になったと言えます。

円安の際は、海外からの輸入品は割高になってしまい、代わりに日本の製品を輸出する際は安く売ることができます。円高の場合は、輸入品が安く購入できる代わりに、日本から品物を売るのは割高になってしまいます。

急激な円高や円安は、海外との品物の売買に大きな影響を与えます。2022年6月初頭現在、円安が進行していますが、その要因は主に、アメリカの利上げにあります。FRB高官が、歴史的なインフレの抑制のために利上げの必要性に言及しており、米長期金利は3.00%近くにまで上昇しました。

他方、日本では日銀が大規模な金融緩和を続け、長期金利を低くおさえているほか、海外投資家からの日本経済に対する懸念もあり、円を売ってドルを買う動きが進んでいます。

金価格と円安の関係性

円安になると国内の金相場は上昇します。日本においても、もちろん、金の価格は世界市場における金相場と連動していますが、それ以上に円安・円高は金相場に大きな影響を及ぼすとされています。

例えば、世界の金価格を振り返ると、2012年~2015年までは大きく下落しました。その一方で、日本においては、2011年までは円高が続きましたが、「アベノミクス」により円安になり、金価格は2011年の4,000円台から2015年には5,000円近くまで値上がりしました。

このように為替相場の影響が大きい要因としては、世界市場では金の売買はドル建てで行われるのに対し、日本では金の取引の際、一度円をドルに換えて取引することが挙げられます。

金売却のタイミングについて

日本では、円安になると金価格は上昇しますので、金を売却するタイミングとしては円安の時期がおすすめです。

2022年6月現在、世界には「新型コロナウイルスによるパンデミック」と、「ロシアによるウクライナ侵攻」という、二つの有事があります。そのため、安全資産と呼ばれ、代替通貨の役割も果たす金の需要は高まっています。さらに日本固有の金価格上昇理由として、円安も進行しているため、金の小売価格や買取価格はかつてない上昇機運を見せています。

金を売るなら円安、円高どちらがいい?

金を売るなら円安、円高どちらがいい?

先述の通り、原則としては円安の時に金を査定に出し、売却するのが良いでしょう。また、同じ貴金属のプラチナについても、ドル建てなので、円安の際は売却するのに良いタイミングです。
但し、あくまでも円安が一時的、または行き過ぎているという局面がこれにあてはまります。長期的に円安傾向となるなら、将来のインフレの要因となる可能性が高まります。

ちなみに、金・銀・プラチナなどの貴金属の海外相場は「1トロイオンス」という単位で表示されています。1トロイオンスは 31.1035グラムです。約31グラムと覚えておきましょう。

リスクを抑えた運用方法について

純金積立は、毎月数千円程度の一定額のお金を積み立てて、少しずつ金を購入する方法です。長期にわたって続けることにより、金相場の上下動によりリスク、為替相場の上下動によるリスクを抑えながら金を購入・運用することができます。

例えば、毎月5,000円ずつ金を購入する場合、円安で金価格が上昇していれば、購入できる金は少量になります。他方、円高で金価格が下落した場合は、それだけ多くの金を購入できます。金が高い時は少なく買い、金が安い時は多く買うことになるので、長期的に続ければ、無駄のない、効率よく利益を上げられる投資方法と言えます。

また、日本では、増え続ける社会保障費を補うために、2030年までに消費税を15%に引き上げる必要性があるとも言われています。(※2019年の国際通貨基金(IMF)報告書)消費税の引き上げが本格的に検討される前から純金積立をしておき、更なる消費税が課されるまでのあいだに利益を確保しておきましょう。

純金積立で無理のない投資を

純金積立で無理のない投資を

純金積立は、証券会社などで手軽に始めることができ、投資初心者にもおすすめです。純金積立には、例えば日産証券のタートルプランなどがあります。月々3,000円から始めることができ、銀行や貴金属店などより割安な価格で購入できるため、少額ずつ無理のない投資をしたい人に向いています。